「探偵に調査を依頼するとものすごく高い！」
多くの方が探偵に抱くイメージではないでしょうか。
実際に調査料金は安いものではありません。しかし探偵の調査料金は分かりにくいものが多くトラブルがつきものです。
そこで今回の記事では、浮気調査の料金相場について徹底的に解説していきたいと思います。
都内の探偵業者を対象にした調査料金に関するアンケート結果
以前、一般社団法人東京都調査業協会が、都内の探偵業者を対象にしたアンケートが実施されました。このアンケートで取得した、１時間あたりの調査料金についてのデータ分析結果が公表されていますのでご紹介します。
１時間あたりの調査料金相場（調査員２名／諸経費別）
| 2〜2.5万円 | 36% |
|---|---|
| 1.5〜2万円 | 28% |
| 1〜1.5万円 | 24% |
| その他 | 12% |
この結果から、1時間あたり（調査員2名・経費除く）の調査料金は1.5〜2万円が相場であると言えるでしょう。
車両費（調査用車両・バイク）の1日1台あたり費用
| 無料 | 36% |
|---|---|
| 1〜1.5万円未満 | 24% |
| 1.5〜2万円未満 | 16% |
車両費については無料としているところが多く、３６％でした。
車両費を無料と回答した業者の時間あたりの調査料金（諸経費別）
| 2〜2.5万円未満 | 50% |
|---|---|
| 1.5〜2万円未満 | 13% |
車両費を無料にしている探偵社は、調査費が1時間あたり2万円以上のケースが多いようです。調査費に車両代が組み込まれているようです。
以上のデータからざっと時間当たり料金の相場を計算すると、
調査員１名の１時間当たり料金は ８，０００円〜１０，０００円がおおよその相場と言えるでしょう。
浮気調査の料金体系
浮気調査や素行調査の場合、探偵社の料金体系には大別して以下３種類があります。
探偵社の料金体系の種類は次の３つに大別されます。
- 時間料金制
- パック料金制
- 成功報酬制
順番に解説していきましょう。
１．時間料金制
時間料金制は読んで字のごとく、調査に時間を要した時間で請求される料金体系です。
時間料金制の良いところは、浮気をしている相手の行動パターンを把握している場合に、ピンポイントで調査依頼ができるという点です。ですので料金を低く抑えることができます。
反対に、調査期間が長くなればなるほど料金が高くなってしまいます。また、調査は１名ではできませんので、２名以上必要となるため増員すればするほど料金が加算されていきます。
一見わかりやすいようですが、１名１時間１０、０００円なのか、１時間（調査員２名）１０、０００円なのか、あるいは最低４時間とか5時間の縛りがあるなど、よく確認してみないとトラブルの元となりますので契約書をしっかり確認する必要があります。
悪徳な探偵社だと、確実に証拠をおさえるためと言って２名で十分なところを４名としたりするところもあります。実際は４名ではなく２名での調査だったりします。
２．パック料金制
調査料金や経費などがすべて含まれているパック料金制は、あらかじめ費用が分かっているので依頼者からすると安心感があります。時間料金制のように調査期間が長くなればなるほど加算されていくようなことはありません。
ただし、パック料金にも調査時間の上限がありますので、その時間を超えると追加で料金が発生してしまいます。反対に、調査１日目で確実な証拠が取れた場合には、残りの時間分の料金が未消化のまま終了し割高となります。
浮気をしているかどうかまだ確実ではない、という場合に有効な料金体系です。
３．成功報酬制
成功報酬制は、まず着手金を支払います。そして浮気の証拠をおさえるなど「成功」したら成功報酬を支払うという方法です。
成功報酬制は、調査が失敗した場合でも着手金は戻ってきません。また実費を請求される場合が多く注意が必要です。
中には着手金が不要、とうたっている探偵社もあるようです。しかし探偵社も商売ですので、浮気をしているかどうか判明しないケースに調査員を稼働させるということはしません。
面談で、浮気していることが確実な場合に依頼を受けるのです。着手金なしに成功報酬で証拠が取れなかった場合には、赤字になってしまうからです。
そして成功報酬制で最も注意しなければならないのが、何をもって「成功」とするのか？というものです。
実際のところ、調査期間内に浮気をしなければ証拠は出てきません。本当に浮気をしていない可能性もあります。どの状態を「成功」と定義するのか、契約時にしっかりと確認してから印鑑を押すようにすべきでしょう。
探偵社の料金体系はホームページからでは分からない
探偵・興信所の調査料金には、統一された料金体系というものがなく、各業者によって対応はまちまちです。はっきり言って無法地帯です。公安委員会が管轄となりますが、管理・指導が行き届いていないのが現状です。
そのため料金の比較をしようにも難しく、最終的にどれくらいの費用がかかるのかを、ホームページに記載された情報だけで計算することは容易ではありません。
依頼人のケースによって状況も様々なので、調査に必要な人数や経費などは、じっくりヒアリングして見ないと正確な費用の見積もりは出せません。複数社見積もりをとって比較してみる必要があります。
大手探偵社の１日の調査料金は３０万円！？
当探偵社にご相談にいらっしゃるお客様のほとんどは、事前に大手探偵社から見積もりを取得しており、１日の調査料金は３０万円と言われ路頭に迷って連絡してきた方がほとんどです。中には１日１００万円以上と言われた方も普通にいらっしゃいます。
どの探偵社が大手探偵社に該当するか、名前を挙げることはできませんが次のような傾向にありますのでチェックしてみてください。
・ネット広告を利用しているためホームページが検索結果上位に表示される
・芸能人や著名人などを広告塔に起用している
・完全成功報酬、証拠が取れなかったら０円とうたっている
・電話で見積り料金を絶対に教えず、しきりに面談予約を勧めてくる
・電話の担当者では何も答えられない（見積もり金額を聞かれたら面談予約を案内するだけのただの受付係）
大手探偵社は広告費用をたくさんかけてお客様を獲得しています。広告費用に１ヶ月１０００万くらいかけている探偵社もあるようです。
その広告費用はお客様が負担することとなるのです。
また、大手探偵社はアフィリエイト広告を採用しています。アフィリエイトとは、自分のサイトで探偵社を紹介し、お客様に電話をかけさせて面談まで行くと、紹介手数料として広告費を支払うという仕組みです。
探偵社のランキングサイトなどもほぼすべてアフィリエイトといっても過言ではありません。大手探偵社がランキング上位のポジションを購入するのです。そして自社へのホームページへ誘導するのです。
ですのでランキングサイトのほとんどは、純粋なランキングにはなっていないのです。広告費用を高く支払った順になっているのが現状です。
１位だからといって安心して電話をしたところ、１日３０万〜という見積もりを出されるのは、高い広告費用を払っているという背景があるのです。
大手探偵社だからしっかりとした調査をしているか？といったらそうでもありません。彼らは自分たちでは調査を行わずに、中小探偵社に調査を丸投げしてまうケースも多くあるのです。
安すぎる調査費用は注意が必要
ホームページで格安を売りにしている探偵社は多くあります。先程紹介した、１時間（調査員２名）あたり８０００円〜１００００円が相場です。にもかかわらず１時間３０００円などとうたっている業者には注意が必要です。
たとえば、
- 調査員がアルバイト
- 安く見せるため1名分の料金を表示
- 掲載していない調査費以外の諸経費が割高
格安料金にはこのような「カラクリ」があります。
１時間３０００円！や証拠がとれなかったら０円！などと安さにつられて契約したら、法外な料金を請求されたり、実際には調査をしていなかったり、契約の人数で調査をしていなかったりなど、トラブル事例が後を絶ちません。
当事務所にも、他者でひどい目にあったお客様が多くご相談にいらっしゃいます。
裁判で証拠と認定されるための調査報告書は、それなりのスキルのある人間が作戦を練り、時間をかけて作成されるものです。
満足の行く調査結果を得るためには、ある程度の費用がかかってしまうものと考えておいたほうがよいでしょう。
調査料金を安くするためには？
調査料金を安く抑える方法はないのでしょうか。工夫次第で料金を相場より抑える事が可能です。
１．複数の探偵社に見積りをとる
先述のとおり、探偵業界の料金体系は複雑です。また大手探偵社は絶対に電話口で見積もり価格を教えてくれません。
ですので大手を含め、同じ条件を伝えて複数の探偵社から見積もりをとった上で比較検討し、価格交渉をしましょう。
決して大手探偵社だからといって、あの著名人が広告に出ているからといって、１社だけの見積り価格で契約をすることだけはやめた方がよいでしょう。別の探偵社の見積もり価格を伝え、価格交渉をすべきです。
探偵費用を安くするための提案をしてくる探偵を選ぶ
通常、探偵社は見積り価格を高く提示してくるものです。出口が複数あるから５人の調査員が必要だとか、急にタクシーに乗った場合に追えないからバイクの人員を配置する必要があるなど、様々なもっともらしい理由で人員を増やし価格を釣り上げようとします。
確かにバイク人員などが必要な場合はあるでしょう。しかしだからといって常に４，５名の人員を常時配置するというのはあきらかにやりすぎです。
２名体制で足りる場合から考えると、料金は２倍以上となってしまいます。また報告書作成費用や車両費用、経費などがどんどん加算されてき、１日に数十万円という膨大な調査費用になっていくのです。
反対に、調査対象者の行動パターンをヒアリングし、「だったらこの曜日のこの時間帯に調査を入れて尾行すれば、料金はお安く済みます」といった具合に依頼者の立場にたった提案をしてくれる探偵社の場合は、信用できる探偵社であり結果的に調査料金は相場よりも安く済ませることができるでしょう。
悪徳な探偵社がある一方、このように良心的な探偵社も少なからず存在しますので、しっかりと探偵社を選ぶ必要があります。
自分でできる浮気調査で、行動パターンを把握しておく
以下に、ご自身でもできる浮気調査の方法をご案内します。この方法で相手の行動パターンを把握し、実際に探偵社に依頼する時にしっかりと伝えることで調査料金を大幅に削減することができるでしょう。
財布から浮気を見抜く
財布は浮気情報の宝庫です。是非チェックしてみてください。
＜参考記事＞
【プロの探偵が伝授】浮気を財布から見抜く方法！財布から始める浮気調査
クレジットカード明細から浮気を見抜く
クレジットカード明細はいわずもがな、お金の収支が記録されている重要なデータです。
＜参考記事＞
【プロの探偵が伝授】クレジットカードの明細から浮気を見抜く方法！！
車から浮気を見抜く
ご主人が車で移動する場合には、車の中をチェックしましょう。浮気をしている男性でも車の中までは注意が行き届かない場合が多いです。
＜参考記事＞
【プロの探偵が伝授】旦那の車から浮気の証拠を見つける方法！！
パソコンから浮気を見抜く
スマホを見られることに関しては警戒心が強いものですが、パソコンについては無頓着な男性が多いものです。家族で共通のパソコンを使っている場合もあり、こちらも浮気情報の宝庫です。
＜参考記事＞
【プロの探偵が伝授】旦那の浮気の兆候をパソコンから見抜く方法！！
これらの方法から日々の行動パターンを把握しておきましょう。将来、プロの探偵に依頼する場合、行動パターンを抑えておくと調査時間を大幅に短縮できて料金を安く抑えることができます。
最後に、相手を問いただしたりして、浮気を疑っていることを相手に気づかれないよう注意しましょう。探偵に調査依頼をするときに警戒心があると証拠を掴みづらくなり、結局調査料金が高くついてしまうことになりかねません。無理は厳禁です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回の記事では、探偵に浮気調査を依頼した場合の調査費用の相場について解説してまいりました。
特に大手に顕著ですが、１時間３５００円！などと表記されていても、調査に５名必要でその他経費などを合わせると１日あたり３０万円以上の調査料金となるケースはザラにあります。
費用も良心的で技術力のある探偵社を選ぶためには、複数社から見積をとって比較し、しっかりと契約書の中身を確認するとよいでしょう。またご自身で行動パターンを調査しておくことで、調査料金をかなりお安く抑えることができます。今回の記事が皆様のお役に立つことができれば幸いです。
＜参考記事＞
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